「農村集落話し合い活動2.0」の研修会を開催します

多面的機能支払交付金事業は、農村集落の話し合い活動の重要性を明記していますが、 農村集落の話し合い活動も時代の変化とともに、「リーダーの指示により決められる」話し合い活動1.0から、「役員・構成員の対話による合意形成で決められる」話し合い活動2.0へと移行してきています。 しかしながら、話し合い活動2.0の重要性は理解しつつも、話し合いを進めていくと「意見が出ない」・「否定的な意見ばかりでる」・「時間はかかるが何も決まらない」等の多くの課題が出てきます。

そこで、いちき串木野市の新規担当職員向けの「農村集落話し合い活動2.0」について学ぶ場をオープンにし、同じ課題に悩む職員と情報を共有して解決策を考え、話し合い活動に対して助言・指導等のスキルを学ぶ研修会を下記のとおり開催します。多面的支払交付金事業の担当者・担当係長をはじめ、農村集落の話し合い活動に課題を感じている職員のみなさまの参加をお願いします。

              記

日  時:令和元年8月22日(木) 11:00~16:00

場  所:荒川交流センター(31.748309,130.250732)

内  容:11:00~ 「目的と手段について」

・本市流多面事業10分説明で考える、事業説明について

12:00~ ランチミーティング(意見交換会)

・薩摩藩英国記念館内キャサリンカフェでの食事をとります

13:30~ WS「話し合い活動の困りごとについて」

15:15~ 良い「問い」について考える

16:00   閉会

定  員:12名(先着順)

申込方法:>>入力フォーム<<から必要事項を入力して申込みください

申込期限:8月19日(月)

 

お問い合わせ先

いちき串木野市役所 農政課 木場(コバ) 0996-33-5636

 

組織の広域化(多面的機能支払交付金)は目的なのか?手段なのか?

活動組織の広域化は、目的なのか?手段なのか?

どうも、ボスです。
なんだか、少し重たいタイトルですが、最近思うことをまとめてみました。

農林水産省が進めている、「活動組織の広域化」について、電話など含め最近問い合わせが良くあります。
市町村(県内外)・土地改良団体連合会(県外)・改良区・活動組織(県内)などなど。。
(今月末も県外から視察に来ます。。。。)

行政からの問い合わせの主な内容(ランキング)
1 広域化へのプロセス(どういった経緯。。。)
2 広域化での担当のメリット・デメリットなど
3 現在の事務内容について
などなど

で、良く考えると大切な「当事者」が入っていなんですよね。。。。

ここでもう一度、多面的機能支払交付金事業の趣旨を考えてみます。
地域共同で行う、多面的機能を支える活動や、地域資源(農地、水路、農道等)の質的向上を図る活動を支援する。(多面的機能支払制度の概要より)
・・・・・はい。お気づきかと思いますが、「当事者」は、地域=農家・地域住民なのです。

なんですが、行政の担当職員が知りたい情報というのは、「どうゆう手段で広域化したか?」など手段的なことのような気がします。

「組織の広域化」を、国・県が進めているのは、当然全国的な流れで担当者はそれに向けて仕事をしていると思います。
ただ、「組織の広域化」が、「誰のため?」、そして「組織から求められている事なのか?」を考えなければいけないと思います。

いくら行政が広域化のメリットを説明しても、組織から求められていなければ、強引な行政主導の広域化でしかありません。
多面的機能支払交付金が、話し合い活動に主眼を置いた活動なのに、肝心なことは話し合いでは無く、行政主導?おかしいような気がします。

ながなが書きましたが、行政が考える「活動組織の広域化」は、業務上の「目的になっているのです。
A市、B町が広域化した。。。うちの市も早く広域化しなければ。。。。みたいな感じですね。広域化することが目的になっています。

一方「当事者」の農家・地域住民にとって、広域化は果たして「目的」でしょうか?
農家・地域住民の方々は、人口減少・高齢化が進む中で、どうにかして農村環境を保全してく。その中で、様々な課題(事務が大変、役員のなり手がいない)が発生する。
その、課題解決の「手段」として、「活動組織の広域化」があると考えられます。

なので、行政が「活動組織の広域化」を「手段」ではなく「目的」と考えていれば、なかなかうまくいかない事は、想像がつくと思います。
あくまでも、この事業の当事者は農家・地域住民の方々なので。

なかなか広域化が進まない。。。じゃあどうすればいいのか?と
私が考える大切な事2つ。
1つ目は、ATI(圧倒的当事者意識)をもって広域化に取り組む。
2つ目は、担当職員が円滑な話し合い活動ができるを身につける。
これを、考え身につけて、話し合いを進めれば、かなりスムーズにいくと思います。

大切な事は、活動組織に「広域化のメリット」を伝えるよりは、話し合い活動の中で「組織の課題の解決」の手段として「広域化」を考えてもらうということだと思います。

この話し合い活動について、だいたいの設計はできているのですが、いかんせんうちは広域化が終わっているので試す機会がありません。
(私が試したいので(笑))もし、興味がある方はコメントでも残してください。

日頃思っていることを書かせていただきましたが、活動組織の広域化は目的では無いことだけを理解していただきたいと思います。